Posted on: 2021年3月11日 Posted by: kepro-keio Comments: 0
プロフィール

高田初音
法学部法律学科3年。2020年春からニュージーランドのオタゴ大学に交換留学。



Q 交換留学でニュージーランドに行こうと思ったきっかけを教えてください。

もともと語学勉強が好きで、特に受験勉強で英語を頑張りました。言葉の違いは考え方や文化の違いを反映しているので、言語を学ぶことでその違いを見られるのは良いなと思っていました。海外経験に関してはほとんどなくて、旅行でアジア圏に行ったくらいです。英語圏に行って、英語を話して視野を広げたいという思いがありました。

Q ニュージーランドのオタゴ大学を選んだのはどうしてだったのですか?

ニュージーランドを選んだ理由は、時期的に第三期が良いと思っていたからです。同時に、1年間日本を離れる上で治安面等で過ごし易いところがいいなと思いました。 オタゴ大学はニュージーランドの南の東側に位置するとても小さな街にあり、留学とかでないと行かないような街でした。自然はあるものの、徒歩圏で欲しいものや必需品は揃うコンパクトでちょうどいい街でした。
実は、具体的に「オタゴじゃないといけない!」という理由はなかったのですが、結果的にとても良い場所でした。

Q 語学面ではどのような準備をしましたか?

私の場合、受験勉強の延長がメインでした。リスニング、リーディング、文法…すごく活かされました。受験勉強はあまり役に立たないという話も聞きますが、私はとても大切なことだと思っています。留学は会話だけでなく、アカデミックな英語も必要なので。
大学に入ってからは、TOEFLとIELTSの勉強を結構しました。TOEFLはテストの時間も長く、書き込みもできないので、なかなか慣れず大変でしたね。あとは、国際センターが主催する友達プログラムに参加して留学生と話す機会を増やすようにしていました。ニュースや映画を英語で見ることもしましたよ。
留学に行ったら、日常会話は必然的にするのでなんとかなります。どちらかというとアカデミック英語の勉強をした方がいいと思います。交換留学生同士で仲良くなることが多いので、会話力はその場で伸ばせますよ!授業の英語はその場で身につくものでもないし、留学の質も左右するので…。

Q 情報収集はどのようにしましたか?

たまたま留学前のイベントでオタゴ大学から慶應に来ている学生がいて、彼女に全部聞きました。なので、自分では全然していなかったです(笑)。
それでも、わからないことがあれば国際センターにメールして、パンフレットやオンライン上の情報を集めました。

Q 現地ではどのような授業を取りましたか?

法学部法律学科は履修授業の制限があって、法律に関連した3年生に値する科目でないと単位を互換できませんでした。でも、法律を現地で学ぶにはレベル高すぎるので、単位申請しないことに決めました。だから、授業は趣味みたいな感じで(笑)。マオリ語とかの授業とかも取っていましたよ。

Q 留学の中で一番印象的だったことを教えてください!

ニュージーランドは国際色が豊かなので、いろんな価値観といろんな考え方に出会ったのが印象的です。留学で色々学びましたが、やっぱりこれが一番ですね。
印象的なエピソードは沢山あります。例えば、フラットに初めて行った時、汚くて驚きました(笑)。何日も洗っていないフライパンとかキッチンタオルがあっても、「洗いたいなら洗ったら?」のスタンスで…。 一方で、だんだん馴染んでいく自分もいて面白かったですね。
ニュージーランドにいるといろんなバックグラウンド持っているので、心も広くなりました。細かいこと気にしていたらダメだと感じるようにもなりました。それから、自分と価値観近い人と出会うと嬉しいし、日本人以外で見つかるのが楽しかったです。

Q 交友関係はどうでしたか?

コロナの影響でニュージーランドの学生が最後の方は大学に来なくなってしまい、実はローカルの子達と仲良くする機会は多くなかったです。
でも、留学中日本に来ていた友人が本当に仲良くしてくれて、彼女が友達を紹介してくれました。最後の一週間はフラットで共同生活もしました。実は、彼女たちはマレー系シンガポール人の敬虔なムスリムで、断食や礼拝もしていました。部屋に遊びに来た時、「今からお祈りしていい?」と言われて、私は「その間何をしていたらいいの?」となり…。最初の頃は驚いていました(笑)。そして、同じ留学生である彼女たちとは、自分の国が恋しいことも、自分の国の嫌なところも話しました。シンガポール料理も作ってくれましたよ。あとは、シングリッシュ(シンガポール・イングリッシュ)にも詳しくなりました。皆会話にマレー語も混ぜるので、最終的にマレー語もわかるようになりました(笑)。
最後、彼女たちは日常の一部になっていました。一緒にいて落ち着くようになっていたのは、よく考えたらすごいことだと思います。まさに文化の壁を超えている感じ。多国籍国家のニュージーランドで、イスラムの文化にも触れられたというのは素敵な経験でした。

―素敵な出会いだったのですね!
はい、本当に家族みたいで、困っている時は助け合いました。 例えば、帰国用の荷物を二つに分けていたら、友達が「一個に入ると思う」と言って入れてくれました。靴が入らなかったら、靴用のハンガー貸してくれて…。お母さんかなと思うくらい助けてくれました。それも見返りを求めてやっているのではないのです。

Q 文化の違いで他にもエピソードはありますか?

日本人にも優しい人はいるけれど、やっぱり「そこまでしてくれるの?」というくらい面倒見が良いのはマレー文化かもしれません。その代わりにすごいことを頼まれることもありますが(笑)。
例えば、30分前に「泊まっていい?」と聞かれて3日4日居候して自分の家みたいに生活するなんてことも(笑)。一方で、私が泊まりに行ったらたくさんもてなしてくれます。
食べ物のエピソードもあります。私は美味しいものを見つけたら「一口いる?」とシェアする感覚だったのですが、彼女たちは半分もくれました。自分が良いと思ったことは共有してくれて、最終的には私もインプレッションを受けるようになりました。

Q コロナ禍での授業はどうでしたか?

ニュージーランドでは4月くらいにロックダウンが始まりました。授業に行けず、スーパーしか開いていないなくて正直しんどかったです。基本的に他の留学生は帰ってしまったのですが、ロックダウン終わったら普通の生活になると思い残りました。
ロックダウン下で自分の知らない人と二人暮らしというのも大変でした。大学の課題もありつつ、自分で生活をしないといけない…。お店やジムも空いていない…。自分で楽しいことを探してやっていくというのは難しかったです。それでも、途中からは散歩コース歩いたり、慶應でダンスサークル入っていたので踊ってみたりして…。最後は自分で楽しめるようになりました!
セルフマネジメントは大変でしたが、自分一人と向き合う時間になり自立につながりました。得られたことも多かったと感じています。

Q 留学を通して成長したことはありますか?

実は留学前の私はネガティブでマイナス思考だったんです。でも、留学中に前向きに捉え直さないといけない状況が続いて、「自分変わったな」と感じました。前向きな人にたくさん出会って、「そういう生き方っていいな」と思うようになりました。今考えたら、タオルも洗いたければ洗えばいいですよね!(笑)
本当に「ここまで人って変わるんだな」と思いました。

Q 留学を終えてみて、今後のビジョンがあればお聞かせください。

留学で具体的なビジョンが見えたわけではないです。ニュージーランドでは自分の国を捨てて働き永住権を取るという人も多いのですが、それを思った時に私は日本人でいたいし、日本人というアイデンティティを捨てたくないと感じました。ニュージーランドはアジア人が多いにしても、知らない土地に住まわせてもらっている感覚で…。
だからこそ、日系企業に就職したいということに気づきました。日本の良いところにも悪いところにも気づいたけれど、日本を支えたい、日本を代表したいと思いました。 留学に行くと視野が広がります。なので、いろんな世界を見た上で日系がいいと思うのと、日本しか知らずに日系で働きたいと思うのでは全然違うなと気づきました。

Q 最後に、塾生に一言お願いします!

コロナで大変なご時世ではありますが、ぜひ皆さんに留学に行って欲しいなと思っています。それから、留学をしたいことに関して立派な理由は特にいらないと思います。新しい視点を得たい、価値を広げたいという思いで十分だと思います。外国に一人で行けば、想像もしてないことに出会えるので、躊躇するのはもったいない!でも、行ったからには出会ったことに心を開いて積極的に吸収すること、物事に必死にもがくことが大切です。それができれば大成功だと思います!ぜひ頑張ってください!!