Posted on: 2021年2月19日 Posted by: kepro-keio Comments: 0
プロフィール

鈴木智仁 
現在経済学部4年。経済学部のダブルディグリー制度を使って2019年秋からイタリア・ミラノのボッコーニ大学に留学。
(ダブルディグリーとは:慶應義塾大学と海外の協定校の両方で学び、修了時に二つの学位が取得できるプログラム。学部では経済学部と商学部にプログラム有り。)



Q 留学しようと思ったきっかけとボッコーニ大学を選んだ理由を教えてください!

 私がそもそも経済学部のダブルディグリープログラムの存在を知ったのは、大学入学後の新歓の時でした。経済学部のダブルディグリー制度はイタリアのボッコーニ大学と、フランスのパリ政治学院がありましたが、パリ政治学院のプログラムの場合は入学前から準備をしないと学年を落とす可能性があったのでボッコーニ大学のプログラムを選択しました。
 私がボッコーニ大学を選んだ理由はやはりそのレベルの高さにあります。世界的にも有名なボッコーニで学ぶという経験を積みたかったことが理由の一つです。さらに経済分野で有名な大学であり、自分の学びたい学問と一致しており選びました。加えて、2年生の時に行ったヨーロッパ旅行でイタリアの魅力に惹かれたことも理由の一つです。(旅行当時はすでに出願を決めていましたが笑)

Q 現地ではどのような科目を履修していましたか?

 以下の科目を履修していました。

・Applications for Management
・CSR & Ethics in Business
・Organization Theory
・Marketing
・Technology and Innovation Management
・Globalizations, Societies and Institutions
・
Business Strategy
・Comparative Business and European Law

 プログラムの制度上、履修科目を自由に選択できるわけではなく、どちらかというと固定されている授業を淡々と履修する感じでした。慶應では経済学部でマクロ経済系のゼミ(DSGEモデルなど)に、法学部法律学科で独占禁止法やWTO法に関するゼミにそれぞれ所属しているため、経済・経営科目にプラスして法律科目も一部履修しました。

Q 授業の雰囲気を教えてください!

 日本の大講義とは異なり、40〜50人程度の講義でした。特徴的なのは、イタリアにはそもそも授業に出席するかどうかを選択できるシステムがあることです。というのも、インターンや留学などと両立しながら進級できる環境を作るため、授業に一度も出席しなくても単位を取得できるシステムが存在します。ただ、その場合はテスト一発勝負で成績が決まるため、分厚い教科書一冊丸々覚えなければならないこともしばしばあります。多くの海外の大学同様、授業中に活発に質問をする雰囲気があるため、前列の席に人気があります。

Q 面白かった授業について聞かせてください。

 Globalizations, Societies and Institutionsという授業です。簡単に言えば、世界中の様々な国の資本主義の様子について学ぶ授業です。興味深かった授業はComparative Business and Lawです。コロナの影響で帰国後もオンラインで受講を続けていましたが、CISGやインコタームズなどについて学びました。授業で学んだことが国際貿易関係の仕事をする父の電話会議からそのまま聞こえた際、実際のビジネスで使われていることに面白さを感じました。

Q 勉強面で印象に残っていることはありますか?

 イタリア留学後初のテストです。初めて英語で受けるテストだったので面を喰らいました(笑)。内容自体もそうですが、やはり英語でテストを受けることに慣れていなかったので、非常に困りました。ただ、イタリアは日本に比べて圧倒的に試験期間が長かったのでよかったです。難易度も、きちんと授業を聞いていれば落しようがない感じです。

Q 現地ではどのような寮に住んでいましたか?

 私は寮ではなく一人暮らしをしていました。一応寮もあるのですが、入ることができなかったので家を探すことになりました。何か伝があれば入れるかもしれないのですが、寮はあまり入れてくれません。イタリア留学のトリッキーなところは、ビザを申請する時点で居住地の申請が必要なことです。つまり、渡航前に家を探し終えていないといけないため大変でした。

Q イタリアといえば美味しい料理と陽気な人というイメージですが、実際はどうでしたか?

 食べ物はとても美味しいです。ただ外食すると値段が高くなるのですが、ご想像の通りワインやチーズ、パスタが安くて美味しいのでよく自炊していました。周りの日本人学生は和食が恋しくなっているようでしたが、私は意外と大丈夫でした。
ミラノの人はとても優しく、通っていたジムのトレーナーの人も可愛がってくれ、日本の話などをしてくれました。クリスマスパーティーにも誘ってもらったりしましたが、イタリア語が思うように話せず大変でした。ミラノのクリスマスはとても綺麗でしたよ。
ただ、イタリアは何事も融通が効かないので不便に感じることがありました。特に、役所の手続きは本当に面倒でした。

Q 現地ではどのようにして友達を作りましたか?

 ボッコーニ大学では有料のイタリア語のコースがあり、そこで友達を作りました。ただ、そこで感じたのはなんとなくイタリアの学生は授業で留学生を避けている感じがあるということです。なぜなら、イタリアはGPAが重要視される国のため大学生はちゃんと勉強をするのですが、彼らから見れば交換留学生はバカンスに来ている人たちに見えるからです。一応ダブルディグリープログラム生は正規生の扱いなのですが、東洋人の見た目のため交換留学生だと判断されがちでした。

Q 留学を通して成長したことや得たものはなんですか?

 留学行く前までは英語が得意な方だと思っていたのですが、実際に現地の授業でアカデミックな内容を英語で話すのが非常に難しかったです。アカデミックな英語力は留学前に比べて成長しました。
 勉強面以外では、実家を出て一人暮らしをするのが初めてだったので、身の回りのことを自分でするのは良い経験でした。イタリアの食文化に触れられたのも良い思い出です。

Q 留学を考える塾生にアドバイスをお願いします!

 私も皆さんと同じく留学前はよく留学体験記などを読んでいましたが、多くの留学経験者が「いってよかった!」と書いていると思います。
 しかし留学にはお金も時間もかかるため、しっかりと考えてから留学を決断することが重要だと思います。私は3年で出発したため、ゼミの勉強を中断することになってしまい少し後悔しているところもあります。
留学中に関しては、帰国後に後悔することも多いので、現地で本気で授業や課外活動に取り組んだ方がより良い留学生活になると思います!