みなさんこんにちは!
お待たせいたしました。
慶應在学中、香港大学への交換留学と清華大学への私費留学を経験。
「留学は自分の考えのコンセプトを変えることができる数少ない経験の一つ」と語る、永目さんの留学経験についてご紹介いたします!

プロフィール

経済学部在籍時に香港大学への交換留学、清華大学への私費留学を経験

大学卒業後はBCGという外資系コンサルティング会社にて4年間勤務

その際、香港・中国留学の経験を活かし、上海での勤務も経験


 

大学在籍中に2度も経験した留学

〜留学を志したきっかけ〜

なぜ留学をしたいと考えるようになったのですか?

慶應入学前のカナダ・バンクーバーへの短期語学留学を通じて、欧州人、サウジアラビア人、トルコ人、中国人、韓国人、色々な国から来る留学生と日夜切磋琢磨することで、世の中には色々な考えがあることを知り長期の留学に興味を持ちました

〜香港と北京へ〜

1度目の留学先に、なぜ香港大学を選びましたか

「世の中がどう変わっていくのかを踏まえたうえで、自分はどこにいるべきか」という考えを軸に留学先を選びました。本を読んだり、色んな先輩に話を聞いたりする中で、「世の中の色んなものがアジアに戻ってくる」ようだと知り、アジアに留学することを決意しました。当時は投資を生業にしたいと思っていたためアジアの投資拠点の2大巨頭である香港とシンガポールを選び、香港大学に留学することになりました。

2度目の留学先に、なぜ清華大学を選びましたか

香港大学での留学中に、中国人のクラスメートによる議論の質や考えのスケールの大きさに驚かされました。田舎から奨学金をもらって香港大学に通っている中国人は、人一倍努力するし、非常に優秀でした。というのも、成績次第でその後の自分の人生だけでなく、田舎に住む両親の生活までも変えることができるからです。このような人材が、将来取引先や競争相手になると考えたら、もっと中国を知り、彼らの話す言語や考え方を理解することは重要だと感じ、もう一度中国への私費留学をすることを決意しました。

香港大学ではどんなことをしましたか。印象に残っていることは何ですか。

金融やビジネス、歴史を中心に学んでいました。特に、現地の中国人や香港人、そして日本人のような外国人が一緒になって、「過去の様々な歴史的出来事をどのように捉えるか」を議論できたのは、興味深かったです。

最も印象に残っているのは、大震災のチャリティーイベントを立ち上げ、メディアに取り上げられたことです。留学中の2011年3月に東日本大震災が起き、その様子をテレビで見て大変ショックを受けました。香港大学にいる日本人たちの間で、安全な場所にいる自分たちだからこそ、何かしなければならないと、みんなで議論したことがきっかけです。現地におけるNHKや日経新聞のような大手メディアに取り上げられ、それを見て寄付してくれる人も多くいました。この活動には中国人・香港人・韓国人をはじめ、国籍に関係なく多くの人が協力してくれました。こうした経験を通して、日本にいてニュースだけを見ていると、ともすれば韓国と仲が悪いとか、中国と関係が冷え切っているように報じられることもありますが、実態は全く異なり、人の痛みに苦しみ、悩み、また希望を持って生きている、僕らとなんら変わらない、普通の仲間であることを再認識しました。

留学を経て、日本人として日本に恩返しをしたいと考えるようになった

留学で培った「新たな価値観」

〜留学で得た「考えの基盤」〜

留学によってどのような影響を受けましたか。

たくさんありますが、その中でも特に自分にとっての「考えの基盤」ができたのは大きかったです。

留学前には、中国の台頭に反して輝きを失っていく日本という構図の中で、日本を出て、アジアで仕事をしてアジアで暮そうと考えていました。しかし、留学中の様々な出会いや、前述のチャリティーイベントの影響もあり、海外に出ても、自分と自分の生まれ育ったルーツは切り離せないと強く感じました。むしろ、一人の日本人として、日本に恩返しをしたいと考えるようになりました。留学という選択は、自分の考えを180度変える体験になりました。

〜香港、北京留学を経たその後〜

就活はどのような「考えの基盤」を持って進めましたか。

世の中が変わっていく中でも、若いうちから日本の会社を良くする手助けができる仕事がしたいと考えていました。投資ファンドやコンサルティングファームに焦点を当てて就職活動をしていました。留学中、学校の課題やグループワークが上手く行かない中、しかも2度の留学をしたがために普通の就活プロセスには全く乗れず、苦しみましたがリスクを取る分だけいい結果が付いてくると信じて、ポジティブに頑張りました。

留学を志す塾生へ

人生で、「自分の考えのコンセプトを180度変えることのできる経験」はそれほど多くありませんが、留学は自分で選択できる数少ないうちのひとつだと思います。自分の気のすむような選択に怖がらず挑戦して、自分の世界観を更に良い方向へ変えるような経験ができると良いですね。

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