Posted on: 2020年9月8日 Posted by: kepro-keio Comments: 0

法学部法律学科三年生のときにUCLAへの交換留学を経験され、現在社会人1年目であるKさんにお話を伺いました。

 

  • 現在のキャリアについて教えてください。

現在は外資系のコンサルティング会社に勤めています。コンサルティング会社では基本的に毎回異なるプロジェクトに携わるため、自身の知見が広まり、スキルアップにつながっていると感じています。

 

  • どのような学生時代を過ごされたのですか?

高校生のときから国際法の分野に興味があり、法学部法律学科に入学しました。学部では、法律の学習通して論理的な思考を身につけることを目指しました。また、三年生からは憲法の研究会に所属していました。課外活動として、高校生のためのサマースクールを運営する団体に所属していました。海外の大学生とペアになって高校生に講義を展開したり、運営側の大学生の研修を行うなど、運営に勤しんでいました。

 

  • いつ頃から交換留学を志されたのでしょうか?

高校生のときにUCLAで行われた短期留学プログラムに参加したことがきっかけです。短い間でしたが、実際の海外のキャンパスで学ぶ経験は刺激的でした。自由な雰囲気のなかで学生が勉強している様子に憧れ、大学ではUCLAに交換留学をしようと強く思いました。そのため、比較的早い時期から交換留学を目指すことになり、焦らずに交換留学出願の準備を進められました。

 

  • 3年秋からの交換留学プログラムに参加された理由はなんですか?

UCLAに交換留学したいという気持ちは早くからありましたが、実際に留学先で何を学ぶかについてまでは決め切れていませんでした。UCLAの学部は多岐にわたっており、選択肢がたくさんあります。そのため、慶應で自身の専攻分野を2年間しっかりと学び、留学先でさらに学びたいことを明確にしてから、交換留学プログラムに応募しようと考えたため、3年秋からのプログラムに応募しました。

 

  • UCLAでは国際開発学部で学ばれていたと伺っております。なぜこの分野で留学されたのでしょうか?

中学時代から途上国の経済発展に興味がありました。慶應では全く別の分野を専攻することになりましたが、国連の方の講演を聞く機会などを通して、途上国開発の分野もどこかで学んでみたいという気持ちが強まっていました。そんな時にKEPROを通じてUCLAに開発学専攻で留学されていた先輩と知り合いました。その方から様々なお話を伺うことで、交換留学のイメージが固まり、UCLAに国際開発学専攻で留学したいと思うようになりました。

 

  • 留学先での生活について教えてください。

UCLAは3学期制なので、学期ごとに目標を立てて日を過ごしていました。具体的には、1学期はUCLAでの生活スタイルに慣れて勉強を軌道にのせることを目標にしていました。課外活動としては、知り合いの輪を広げるために国際交流サークル、そして専攻分野の学びをより深めるために国連ユース組織に所属していました。2学期・3学期では、勉強スタイルを確立させることができたので、積極的に友人関係を深めることにも注力しました。というのも、UCLAは学生の数が非常に多い大学であるため、イベントなどで知り合いの数は増えても、深い友人関係を築くことが難しいからです。そのため、ただ知り合いを増やすだけでなく、UCLAの中での自分の居場所をつくりたいと考えていました。そこで私が選んだのがソロリティ(ソロリティについて詳しく書いてある記事を紹介します!:https://www.ryugaku.com/blog/entry/fraternity-sorority-yuko.html)というアメリカの大学に特有の学生組織です。ソロリティにはシスターフッドというメンバー同士がサポートしあうシステムがあり、それを通じて非常に深い友人関係が築けたと思います。

 

  • 留学先でとった授業で印象に残っているものを教えてください。

2学期にとったアメリカの社会保障についての授業が印象に残っています。長年ロサンゼルスでソーシャルワーカーとして実務に携わっていた教授が、虐待や性暴力の被害者、またドラッグ中毒者とかかわった体験をもとに、アメリカ社会の包摂の歴史や特徴について講義するものでした。私はそれまで、世界の経済格差に注目して途上国開発を学んでいましたが、今まで自分が目を向けられていなかった先進国内部の問題に気づかされ、まさに眼から鱗の授業でした。

 

  • 留学中大変だったことはなんですか?

学習面では非常に苦労しました。慣れない英語で専門知識を学ぶことはもちろん、日本とは異なる成績評価に適応することも大変でした。日本では、基本的に期末試験・レポートでの評価が多いですが、アメリカでは授業中の発言や授業での議題に対して自分の考えをしっかりもっているかなど、授業に参加する姿勢で評価されます。これらの成績評価基準に合わせるために、短いサイクルで知識のアウトプットをしなければならなかったことが大変でした。その一方で、オフィスアワーを利用して教授に質問するなど、熱心な姿勢をみせると教授がそれにこたえてくれるため、ただ大変なだけではなく、積極的に学ぶ習慣を身につける良い経験になったと思います。

 

  • 留学中の楽しかった思い出はなんですか?

友人たちと過ごした思い出です。1学期は一人部屋に住んでいたのですが、友達をつくりにくいと感じ、2学期から3人部屋に引っ越しました。その引っ越し先の友達と過ごした時間はどれも本当に楽しい思い出になりました。特に、長期休みの退寮期間に、サンフランシスコ在住の友人たちの家を転々として過ごした思い出は本当に大切な思い出です。

 

  • どのように留学と就活を両立されていましたか?

9月終わりに留学が始まり、10月にはオンラインリクルーティングが始まるという怒涛のスケジュールでした。基本的には日中に課題、夕方に友達づくりのためのイベント参加、そして夜にESを仕上げるというというサイクルで過ごしていました。ただ、3年生で留学する場合は、留学が始まったばかりのまだ学校に慣れない時期に就活がはじまるので、渡航前にできるだけ情報収集やESの概要などの準備をしておくことをお勧めします。また、現地で知り合った日本人の先輩からアドバイスをもらい助けてもらっていました。交換留学の先輩はもちろん、4年留学されている先輩ともつながりをつくって、情報を集めることが重要だと思います。

 

  • 実際に働いてみて、留学経験が現在のキャリアにつながっていると感じたことはありますか?

これは大きく分けて3つあります。

まず、一つに、留学によって身についた貪欲に学ぶ姿勢が現在の仕事にも役立っていると感じています。先ほども言いましたが、コンサルの仕事はプロジェクトベースで進みます。そのため、毎回のプロジェクトごとに、新たな知識を自分から学び、即戦力になることが求められます。UCLAでは慶應で専攻していた分野と異なる分野を専攻していたため、新しい知識を自分から取り入れ、授業に食らいつく必要がありました。この経験が今にいきていると感じています。

二つ目は、「バリューをだす」という姿勢です。コンサルの仕事は、よくバリュー、付加価値をうみだせるかどうかが重要と言われています。この意識は留学のときに自身の中に根付きました。例えば、授業では教授に覚えてもらうことが重要であったため、ただ知識をインプットするのではなく、発言をしたり教授に自ら質問しに行ったりすることを実践していました。このように知識をもっていることは前提で、そこからさらに進んで発言などのアウトプットをすることで全体に貢献することを意識する姿勢は今につながっています。

最後に対人関係に対する取り組み方です。社会には様々な人がいるため、当然自分と合わない人とも出会う機会があります。そうしたときに、その人との関係をあきらめるのではなく、コミュニケーションをとりながらうまく向き合う方法を留学先で学んだと思います。留学中は寮で生活していたため、苦手な人に出会っても、その人を避けることはできませんでした。そのため、そのような人々とどのように付き合っていくかを学ぶよい経験ができたと思います。

 

  • 最後に塾生へのメッセージをお願いします。

もし留学を迷っている人がいたら、ぜひ挑戦してほしいと思います。留学に行く前は、留学することによって逃してしまう可能性のことを考えてしまうかもしれません。しかし、留学ではそれらを超える貴重な経験をすることができます。ぜひ一歩を踏み出して留学に挑戦してみてください。