Posted on: 2019年11月15日 Posted by: kepro-keio Comments: 0

みなさんこんにちは!
本日は、在学中にボストン大学への交換留学を経験し、現在は経営戦略コンサルタントとしてご活躍される、田中翔子さんにお話を伺います!
“迷っているくらいだったら、留学に興味を持った自分の気持ちに素直になってみてほしい。”
そうおっしゃる今の田中さんに、交換留学の経験はどのように生きているのでしょうか?

プロフィール

2011年3月、経済学部卒業。大学3年次には、ボストン大学へ派遣交換留学生として留学。
2011年4月に、ブーズアンドカンパニー(現、PwC Strategy&)に新卒入社し、戦略コンサルタントとして主に消費財業界のクライアントの経営戦略立案に従事。
2016年から2018年にスペイン・バルセロナのIESEビジネススクールにて学び、経営学修士(MBA)の学位を取得。
日本帰国後は、PwC Strategy&に復職し、戦略コンサルタントとしてご活躍中。


 

簡単な自己紹介として、普段どのような仕事をなさっているか教えていただけますか?

クライアント企業の経営課題に関わる様々なプロジェクトに日々取り組んでいます。プロジェクトの内容は多岐に渡りますが、最近ではグローバルな案件も多いです。例えば、日系企業が海外進出する、もしくは海外企業が日本市場に参入する際に生じる課題と向き合うプロジェクトに携わっています。クライアントやチームメンバーの国籍も様々です。

猛勉強によって掴んだ交換留学

海外のクライアントと携わる機会も多いお仕事だと思うのですが、学生時代から海外に対する興味はありましたか?

実は大学に入学するまでは家族と海外旅行する程度で、一人で海外に行ったことなどありませんでした。ただ、そのときからなんとなく留学には興味があったので、大学1年生の2月にサンフランシスコに語学留学しました。そうしたら、自分が思っていた以上に英語ができなくて。でもやっぱり長期の留学には行きたいと思ったので、2年生のときは英語の勉強に時間を割いていました。

留学に興味はあったということですが、なぜ交換留学を目指したのですか?

家族の影響も大きかったと思います。
父が海外出張に行くことも多く、両親は私が交換留学することに対して好意的でした。また、私には2学年上に姉がいるのですが、姉がUCバークレーに交換留学する姿を見て、交換留学に対してポジティブなイメージを持っていました。当時の私としては、「お姉ちゃんがやるなら、私も!」と少し張り合うような気持ちもあったと思います(笑)
最初にTOEFL iBTを受験したときのスコアは60点台でしたが、勉強の末ボストン大学への交換留学に条件付き合格を果たしました。選考に合格した後、基準スコアを満たすために猛勉強しました!

数ある留学先の中で、ボストン大学を選んだ理由はありますか?

当時の私にとって、「留学といえばアメリカ」というようなイメージがあって、留学先はアメリカに決めていました。ボストン大学以外にジョージタウン大学も志望しましたが、正直に言えば、TOEFLスコアの関係でそもそも出願できる大学が限られていたんです。自分の性格を考えたときに、郊外の大学だと飽きてしまいそうだと思って、都会で洗練された雰囲気のボストン大学を選びました。

困難な状況に置かれることで気付く
貴重な経験

実際に留学してみて、いかがでしたか?

慶應では経済学を学んでいたので、ボストンでも経済学やマーケティングの勉強をしました。クラスの定員が少なかったり、グループワークが多かったり、授業スタイルは慶應と大きく異なっていました。ただ、学問に打ち込める環境があって、私にはとてもよかったです。週末にはバスで旅行に出かけたりもしました。日常のささいな出来事であっても、日本では経験できないことが多く、思い出に残っています。

ボストンでの留学生活で、印象に残っていることはありますか?

留学先で入院したことです。大変だったけど、すごくいい経験だったと振り返って思います。最初の学期の2日目に肺気胸で入院して、それ以降毎月のように1週間ほど入院する生活が続きました。英語もままならない状態だったので、自分の病状についての説明も完全には理解できず、大変でした。

それは大変でしたね。なぜ「すごくいい経験」だと今では思えるのでしょうか?

見知らぬ土地で困難なことに遭遇すると、自分自身と向き合わざるを得ないんです。親もいない中で、自ら手術することを決断したり、自分にはここぞという時の度胸のようなものがあるんだなあと感じました。そのようにして、自己理解が深まるというだけでも、価値のある経験だったと思います。

これに加えて、誰も知っている人がいない環境で出会った友人がくれた言葉が、今でも糧になっています。病気になって学校にも行けずにふてくされている私に、シンガポール人の友人が”Everything happens for a reason.”と言ったのです。失敗だって、遠回りだって、何かの理由があって起こっている。この言葉は、今に至るまでためになっていて、自分のコンフォート・ゾーンを抜け出した先で、こんな素敵な友人に出会うことができたのが嬉しかったです。

困難ですら、「すごくいい経験」になったということですが、改めて田中さんが考える留学の魅力は何でしょうか?

月並みな言葉ですが、「視野が広がる」ことだと思います。留学する前の私は、身近にいる周囲の人と自分を比べてばかりいました。日本の大学、その中でも慶應というせまいコミュニティのなかで、自分と相手を比べてひとりで焦っていたんです。
でも、自分とは全く異なる環境で育ってきた人と出会って、自分にとって幸せな状態ってなんだろう?とか、自分の価値観を見つめ直すようになりました。そのうちに、これまで自分がとらわれていた悩みがいかに小さなものだったかということに気づかされました。そうやって、「視野が広がる」プロセスがすごく楽しかったし、それを学生のうちに経験できるのは、非常に価値あることだったと思います。

留学を志す塾生へのメッセージ

留学に行きたい理由がわからなくても、なんとなく留学に興味があるんだったらとりあえず行ってみたらいいと私は思います。世界のどこかに、自分が心から愛着を持てる街があるって、なんだか素敵だと思いませんか?「留学を経て、国際舞台で活躍する人材になる」というかっこいいストーリーを目指さなくても、自分が素直な気持ちで留学したいと思うなら、頑張ってみたらいいと思います。私は、あのときボストン大学に留学して本当によかったと思っています。
条件付き合格だとしたって、全然大丈夫です。交換留学の出願2カ月前でもTOEFLが80点取れなかった私でも、なんとか留学できたので、皆さんだったらきっと大丈夫だと思います!!応援しています。